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部屋とYシャツとわらG

部屋とYシャツとわらG

小学部4年生 3学期

2009/01/20

キックボード 「障害児と生きる日常(48431)」 [ 最近のことの日記 ]
 Sの休日は正月以降こればっかである。

 市内の車で行ける公園まで出かけて乗るのだが、なにがすごいかって、彼はいきなり乗れた(笑)。

 バランス感覚がよいのはいいのだが、日に日にスピードアップしてきて、付き添いの私は地獄のマラソン…。

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2009/02/16

副籍交流 「障害児と生きる日常(48431)」 [ 最近のことの日記 ]
 息子S、久しぶりの副籍交流。この日は支援学校ではなくて、地元小学校の支援学級へ登校。

 朝、着くなり、支援学級の後輩男女(DとM)に「きゃー、Sちゃーん」と言われて超ご機嫌。今回は緊張がすぐにほぐれた。ずっとまわりにいられるとSが怒りそうだったのだが、二人共飽きっぽくてしばらくきゃーきゃーした後、すぐに次の興味に移ったので、ちょうど良かった。

 全校朝会では、交流クラスの後ろに一人でちゃんと並んでいて驚かされた。すごいなあと感心して油断していたら、「校長先生のお話」中に見回りの先生のように列の真横を縦向きにダッシュ! 前方で先生に捕らえられて戻ってきた。その後しばらくおとなしかったが、校長の話が長引くと、今度は意表をついて横方向にダッシュ! やはり手をつないで並ぶこととなった…。

 学習はすべて支援学級で参加。体育は体育館でホッケー。プラスティック製のスティックを持つのはうれしかったらしく大喜び。Aチームはカラーボールを叩くのだが、Bチームはスポンジ製のサイコロを叩く。それが気に入らないのかシュート練習をしていてもすぐに足でけっ飛ばしたり、手でつかんでぶん投げたり…ある意味楽しんでいた。

 1人対1人の戦いは、ゴールへの執念がまったく見られずに全敗…。一度だけ一生懸命ゴール前にサイコロを運んでいったがそれは相手側ゴール…。

 調理の時間はピザづくり。といっても短時間でやるかんたんメニューで、餃子の皮にピザソース・コーン・ツナ・チーズをかけて焼くくらい。慣れた手つきで具材を乗せて…ではなく、慣れた手つきですべての具材をお断りし…プレーン状態で焼いたのを食べていた(笑)。それってただのパリパリ餃子の皮だ。そのくせ、わたしのちゃんと具が入って焼き上げられた分まで、具材をはずして勝手に食べていた。

 音楽の時間はみんなの歌を聴きながら自分は読書(笑)。仮面ライダーなんとかの本をめくって楽しんでいた。この教室ではこういうのが好きなそぶりを見せるが、本屋やテレビではまったく興味がないから不思議である。仮面ライダーのテレビをつけても、見ているのはわたしだけだ。

 給食は交流クラスに。給食前に女子数人が取り囲んでかまってくれるとすっかりごきげん。しかし、メニューが気に入らず、コロッケを2人分(わたしのも)と持ち込んだ米せんべいを食べただけ。それでも、怒らずに座って待っていられるようになったのは成長である。

 その後、交流クラスで清掃の時間まで残り、みんなに交じってぞうきんがけをやった。

 昼休みは誰か友だちの所へ…と思ったが、本人はプールの裏手に一人で行き、じっとプールを眺めていた。入れない季節もいつもプールを眺めているおもしろい男である。

 午後は個別学習の時間。休んでいる低学年の子の課題を持ってきてわたしと取り組んだ。2種類ほど終わって、職員室で次の教材を探している時にSは大型三輪車を発見。そのまま教室に乗っていこうとするSを必死に引き戻し手を離させるための格闘が5分。「もう一度勉強をして終わったらね」と何度も言い聞かせてやっとあきらめた。そのまま勉強が長引いて「時間切れ」に持ちこもうという大人の作戦だったのだが、すばやくちゃんと勉強してしまい、あっという間に終了。しょうがないので、先生に頼んで三輪車に乗る許可をもらった。といってもOKをもらう頃にはすでに本人は乗っていたが。

 教室でみんなが勉強しているまわりを颯爽と走り回るS。机を上手に避けてすいすい走っているのがおかしかった。

 6時間目は選挙集会だから帰ろうか…なんて言っていたら、そこからものすごい勢いでジャンバーを羽織ってきたり、ランドセルをしょったり…するので、そのままあいさつして下校。楽しんでいるんだかいやなんだか…。

 とりあえず淡々と大過なく過ごせた副籍交流であった。家に帰ってよく考えたら、昨年度までの様子(いつも一度は大泣きして普通)を思えば「大過なかったことがすごい」ということに気がつくのだった。

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2009/03/15

面談 「障害児と生きる日常(52174)」 [ 最近のことの日記 ]
 先日の個人面談で出たSのこの一年間のこと。

 着替えが一人でできるようになった。以前は一カ所に追い込んでこちらが一枚ずつ渡さないとできなかったが、今はみんなと同じタイミングでどんどんやれるそうだ。そういえば家でもいつの間にか自分でやっていることもある。まあ、それは着替えて外遊びに行きたい時だが…。

 家ではいつの間にか脱いでそのまま着ないこともあり、「裸族」を満喫(ただし部屋限定)していることもあるのだがそれは内緒にしておいた。(笑)

 コミュニケーションが多少取れるようになった。支援学校のゆったりペースは、みんなが待ってくれる。先生も生徒も「伝えたらわかってくれる」から、ちょっとしたやりとりが生まれているようだ。といってもことばは相変わらず出ないけど。

 それと関係しているのか、ボールのやりとりができるようになった。文化祭の芸として練習したのだが日頃でも人を相手に投げられて取れるようになった。

 やはりコミュニケーションと関係するのか、「模倣」の力がついた。体操とかダンスとか学校で楽しそうにやっているそうだ。もちろん振り付けは我流だが。家ではビリーズ・ブート・キャンプ腹筋プログラムの上半身横フリを真似しているので外でやらないか心配だ(見る人が見れば「お父さんがやってるのかしら」とバレバレ)。

 突然の泣きの数は少なくなったが今も時々ある。学校でも「理由がわからない」ような時になるそうで、家でもそう。便秘でお腹が苦しいとかわかりやすい時はいいのだが、そうでない時は悔しかったこととかイヤだったことがフラッシュバックしているのか…。

 先の着替えの際に、「裏脱ぎ」にならないように上手に服を脱ぐように声かけをお願いしていたのだが、いくら呼びかけても無視するし(笑)、でも脱いだ後に自分で絶対に表にするので、「それはそれでいいか」ということになった。

 ハンカチをポケットに入れて使うことができるようになった。以前はポケットにあることがイヤですぐに外に出し捨てたがっていたのだが、今はトイレの後に自分で出して拭いてまた戻せている。学校で習慣づけてくれたことだ。体育着に着替える時に「入れ替えなくていいのか?(推定)」と自分でポケットから出してアピールするそうだ。

 体育では、キックベースで球を蹴って一塁に走ることができる…こともほぼできるそうだ。ほぼ…ということはそうではない時は蹴りっぱなしで一塁ではないどこかへ行っている(笑)のだな。

 キックベースの守備では、球を捕って一塁に投げる…こともたまにあるそうだ。こちらはよほど知らんぷりしているのに違いない。攻撃はいいけど守備にやや不安が残る…ちゃんと父の野球を受け継いでいるのであった(笑)。

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☆2009/03/31

那須旅行 1 「障害児と生きる日常(52174)」 [ 最近のことの日記 ]
 3月26日から那須高原に家族旅行に出かけた。

 なぜ那須?

 冬休みの浅草(花やしき中心)旅行は妻骨折のために流れた。かといって同じ所は春休みだと混んでそう…混んでると言えば「春休みは絶対にディズニーランドに行かない」という前年の反省もあるのだった。

 骨折ほぼ完治とはいえ、大荷物を持って移動するのもなんなので、私の運転する車で行ける場所で、温泉があって湯治ができて、遊園地的なものがあってSも楽しめる場所…というテーマで探した。

 その結果、2泊3日の家族旅行(もちろん義父母抜き)は那須となった。

 初日は、りんどう湖ファミリーランドへ。乗り物も一応あるが、ここは動物とのふれあいがテーマの場所である。

 しかし、Sは動物にほぼ興味なし(笑)。牧舎の馬に少し興味を持って近づいたが、たくさんいることがわかると人の腕を引っ張って必死に外へ。動物ゾーンをほとんど素通りした。
 
 寒の戻りか雪まで降ってきて、あまり楽しめず。広い牧草地…とか勝手にイメージしていた場所もなく、ぽかぽか陽気でもなく、残念。

 Sが一番気に入ったのは、トランポリン! 数組の親子が飛んでいたので入り込んで飛んだが、実はここは休止中のバンジージャンプ的なアトラクションの場所だったらしく、10分くらいで係員に「すみません、ここは入らないでください」と言われて退散(笑)。うちだけでは気づいてすぐにやめただろうから、最初に入り込んだ強引な家族に感謝(笑)。ここで過ごす時が、S、この日一番の笑顔だった。

 あとはペダルボートや一人で乗る(親の付き添いを係が許さず)ゴーカート風の乗り物が結構好きだったようだ。

 ちなみに唯一ふれあった動物はこの作り物パンダだが、動かすには200円が必要だったため投入されず、Sが自力走行させていた(笑)。

 ホテルに行く前にステンドグラス博物館へ。オルゴールとかパイプオルガンの音色が楽しめてこれは癒された。そういうのが教会で聴けるのだが、基本的にSは神を恐れる(笑)…。さすがサノバビッチS…癒されているというよりは神の言霊が効いてぐったりとおとなしかった。

 泊まったホテルは那須ビューホテル。従業員のみなさんの応対や温泉がとてもよかった。

 が…、部屋の中で写真を撮るとこの感じ。ストロボをたいた時だけだし、同じ位置に光が出ているから違いそうだけど、ちょっと「霊の出る部屋」とかにありがちな写真で怖かった…。わかる人は判定してください。

 大人は何も感じてないけど、そういえば初日の夜、Sは夜中に目を覚まして何かにおびえたり、妙にはしゃいでいたような…。

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2009/03/31

那須旅行 2 「障害児と生きる日常(52174)」 [ 最近のことの日記 ]
 2日目はお目当ての那須ハイランドパークへ。予想通り、そんなに混んでいなかった!

 各アトラクション、待ち時間5分…待てない男Sの待つ練習にはちょうどよい時間である。

 怖い乗り物は避けて、高いところからゆっくり降りるとか、ただくるくる回るとか、わかりやすいものも結構あって楽しめた。ただ、メルヘンワールドとか恐怖の館?とかそういうライドマシーンに乗るとあまりの安っぽさに「ディズニーリゾートってやっぱりすごいんだな…」と思うのであった…が、安くて空いている那須の遊園地にそんなことを要求してはいけない。

 水に濡れることもあります…としてある川流れのライドマシーン、同乗した小学生が最初にズボンをかなり濡らし同情していたのだが、最後の方で見事にSがびしょびしょに! 

 これが大人のどちらかなら乾燥機で乾かして我慢するのだが、この男はもう無理(笑)。乗っている間に靴を脱ごうとするのを必死で押しとどめながら、降りたらすぐに着替えのある車までみんなでジョギング。

 「濡れたらすぐに脱ぐ」はSの中の哲学なので、無理矢理に走らせていても、なぜか上手に脱ぐ(笑)。

 ふと横を見ると、半ケツのまま走っているので、すぐに私がズボンをあげるのだが、片手はつないでいるにもかかわらず、またいつのまにか半ケツどころか、ズボンずりおろし状態(笑)になって走っている。たぶん、片手を使いながら、腰を上手に振っているようだ(笑)。そして、またズボンをあげ…と10回近くくり返して車に到着。ズボン・靴まで着替えを持っておいてよかった。

 その後、また戻って楽しむことができた。

 ヒーローたちには一瞥しただけで素通りし、小さな子の遊び場に無理矢理入り込んで遊ぶ4年生なのであった。

 さて翌日の最終日、5月に閉館になるということでニキ美術館にまず行った。派手な色彩の彫刻は魅力的であるが、ちょっと狂った世界というか、ことばは悪いがうちのSたちのワールドというか、そういうのを感じさせるのでおもしろそうとも思った。

 予想以上にツボにはまったS、展示してある中をぐいぐい歩く。特に、金ぴかのイスに強く興味を示し、「座ろう」「さわろう」とものすごいエネルギーで私を引っ張る!

 ものすごい力で行こうとするのを腕をつかんで押しとどめるが、願いかなわずに大騒ぎ・大泣き…となって二人は先に退場するのであった…。写真は外に出ても寝ころんで泣きわめいた時のものだが、ポーズが美術館のマークと似ているのが笑える。

 ちなみに外国にはこの人のデザインでそれこそ自由に座っていいイスがあるそうだ。うーん、確かに柵もロープもなくそのまま展示してあって、でもさわってはダメ…っていうのは自閉症児にはわかりにくかっただろうな…と同情。

 その後、那須サンバレーというホテル内にある『アクアヴィーナス』という温泉プールなどの施設で遊ぶ。プール好きのSはここでご機嫌が直った。ここの温泉も利用できたので満足して、昼のバイキングへ。那須ビューホテルに止まっていた間はあまり食べなかったSだが、こっちのバイキングの方がひと味上だったこともあり、よく食べていた。

 それを横目にあまり食べない私。実は前日の昼からお腹の調子が悪い。前回の反省から今回は「正露丸」を持ってきていたのですでに服用していて、家族の団体行動は予定通り進んでいたのだが、胃に鈍痛あり。

 帰りは、高速道路の運転が嫌いな上に、その鈍痛と闘いながら、熱も出てきて、休憩の度にトイレに入っては激しい下痢。これは…お腹に来るインフルエンザか…と思いながらなんとか家にたどり着いた。

 翌日はほとんど寝込むことになったのだが、今考えると、風邪っぽい感じはない。お腹が痛くなり始めたタイミング、他の家族が食べていないメニューなどを考えるに、某遊園地の昼食のピラフについていたムール貝による食中毒が濃厚なのだが…。

 まさか、ホテルの霊の影響が体の弱いところに…とかいろいろ考えるのだが、とにかく私には正露丸が旅の必需品のようである…。

 ちなみに暴飲暴食の面も捨て切れません。


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